エキシージとは
ロータスの答えは、いつも軽さでした。エキシージは、その答えを最も極端な形で出し続けたシリーズです。
土台になったエリーゼは、押し出し材のアルミを接着して作る骨格によって、700kg台という当時としては異常な軽さを実現していました。エンジンを大きくしなくても速い。その理屈を、閉じた屋根と本格的な空力部品で突き詰めたのが2000年のS1、初代エキシージです。
2004年のS2では、心臓がトヨタ製の2ZZ-GE型に替わります。信頼性と排出ガス規制への適合を、自社開発ではなく調達で解決したわけです。趣味の会社が生き残るための現実的な判断でした。2008年のS2 エキシージ Sではスーパーチャージャーを与え、軽さに過給を掛け合わせています。
2011年のS3系で車体は一回り大きくなり、快適性も上がりました。ただし方向は変えていません。2012年のエキシージ Sでは3.5LのV6スーパーチャージャーで345PSに達し、1.2トンを切る車重と組み合わせています。パワーウェイトレシオだけで言えば、同時期のスーパーカーと並ぶ領域です。
2015年以降のSport 350/380/430は、その最終形でした。数字を上げるのではなく、部品を削り、空力を詰め、公道を走れるレーシングカーへ近づけていく。430では車重1トン前後で430PSに到達しています。
S1からSport 430まで。エキシージの歴史は、「軽くすれば速い」という単純な原理を、最後まで信じ切った会社の記録です。






