クルマを知るだけじゃ、わからないもの

このサイトでは、クルマの型式や世代ごとの違いを追っています。エンジン、車重、駆動方式を調べれば、作り手の選択も見えてくる。
でも、走らせたときの感覚だけは記事に収まりません。ハンドルを切った瞬間の反応や、コーナーの出口でアクセルを踏んだときの落ち着き方。そこは実際に乗って初めてわかる部分です。
実はなんですが、このサイトとは別に「Sutututu」も運営しています。サーキットの一周を記録し、過去の自分やほかの人とリアルタイムゴーストで走れるiPhoneアプリです。
クルマ好きのみなさまには、是非ともそっちも使ってもらいたい。そこで今回は、みなさまがサーキットに行きたくなる話をしたいと思います。
ロードスターは走らせてこそ分かる

ロードスター - ND5RC/NDERC 【もう一度、原点に戻ってきた四代目】
NDはNCで一度現代化したロードスターを、少しだけ原点側へ引き戻すためのモデルでした。 マツダ自身も四代目の開発テーマを「Innovate in order to preserve」と説明しており、環境性能や安全性能の要 […
たとえばNDロードスター。フロントはダブルウィッシュボーン、初期型のSは990kg。文字だけでテンションが上がりますね。
でも、マツダがロードスターで本当に見せたいのは数字だけではなく、運転したときの感覚だと思うのです。コーナーで限界に近づいても、いきなり破綻せず最後まで緩やかに粘る。この動きは「軽いFR」の一言では伝わりません。自分で走らせて初めてわかる部分です。
サーキットで剥がれる、クルマの本性

公道でもクルマの挙動はある程度わかります。ただ、サーキットのブレーキングとコーナリングで受けるGは段違いです。タイヤがどこまで踏ん張るのか。限界に達したとき、クルマはどう動くのか。ロードスターの「最後まで粘る」という話も、そこで初めて実感できる。
しかもサーキットなら、同じコーナーを何度でも走れます。一周目に感じた動きを、次の一周で確かめ直せる。だから一度は走りに行ってほしい。
ロードスター以外でも走れる

スイフトスポーツ – ZC33S【ターボ化という決断が変えたすべて】
4代目スイフトスポーツ ZC33Sは、シリーズ初のターボエンジンを搭載し、軽量ボディと価格破壊的なコストパフォーマンスで登場した。なぜスズキはNAを捨てたのか、その背景と意味を読み解く。
ロードスターNR-Aのパーティレース、GR86/BRZ Cup、そしてN-ONE OWNER'S CUP。スイフトスポーツZC33Sも筑波サーキットのタイムアタックイベントで対象車両に挙がっています。
自分のクルマで走るなら、走行会があります。参加できる走行会を一つ見つけて、実際にコースへ出てみてください。
最初の走行で見えるもの
コースへ入った途端、普段乗っているクルマでも反応の大きさが違います。ブレーキで前へ荷重が移り、コーナーでは体が投げ出される。アクセルを踏めば、また違う姿勢になる。知っているつもりだったクルマに、まだ知らない動きがあったわけです。
何周か走るうちにコースの形が頭に入り、自分の操作とクルマの動きがつながってきます。ブレーキの踏み方を変えたらどうなるか。その答えを、次の一周で試せる。
同じコーナーをもう一度走る
うまく曲がれなかったコーナーにも、次の周回で戻ってこられます。さっきより落ち着いて曲がれた。少し急いだら、クルマの動きが乱れた。
その違いを考えながら、また同じコーナーへ向かう。同じコースを繰り返すうちに、自分の運転の癖まで見えてきます。その日の一周を記録しておけば、次に来たときの相手になる。
ゲームのゴーストを現実のサーキットで

そこでSutututuのリアルタイムゴーストです。GPSで記録した過去の一周が、次の走行ではコースに現れます。前の自分との位置関係や秒差は、走行中にも変わっていく。
レースゲームで自分のベストラップのゴーストと走ったことがある人なら、この面白さはわかるはず。あれを実際のクルマとサーキットでやる。前の自分が速かった場所では離される。今回はうまく走れた場所で近づく。我ながら素晴らしいものを実装したと思います。
今日の一周が次回のゴーストに。同じ走行中に自己ベストを更新したら、次の周回から新しい記録と走れます。走るたびに相手が変わるわけですね。
同じコースを走った誰かとも
フォローした人が共有した走行記録も、条件が合えばゴーストに選べます。本人がいなくても、過去の一周がコース図上の相手です。公開タイムはSutututuのWebでサーキットや車種から探せます。
自分が走るコースの記録を見つけたら、次はその一周を追いかけたくなる。速い人のゴーストを追う。前の自分の一周を抜きにいく。走りに行くたび、比較する相手が増えていく。
クルマを知ったら走ってみる
系譜記事には、作り手が何を選んだかを書いてきました。サーキットでは、メーカーが残したかったものが自分の手にどう伝わるのかまでわかる。
はじめてで手が出ない人も、自分のクルマで参加できる走行会を一つ見つけてコースを走ってみてください。帰ってから同じ系譜記事を読むと、車重や足回りの数字も違って見えるはずです。
そして、もし走りに行くなら、是非ともSutututuのiPhoneアプリも使っていただきたい…!


クルマを知るだけじゃ、わからないもの
Honda
クルマのかるた
煽りだけで、クルマがわかるか。



