コペンとは
コペンは、軽自動車の枠で本気のオープンカーを成立させたクルマです。
2002年のL880Kが最初でした。電動で開閉する金属屋根、いわゆるアクティブトップを軽自動車に載せる。開けば完全なオープン、閉めればクーペとして静かに走れる。この構成を軽の価格と寸法で成り立たせたこと自体が、ダイハツの技術的な意地です。エンジンは4気筒のJB-DET型ターボで、回して楽しい性格を持っていました。
2014年のLA400Kでは、まったく違う発明を持ち込みます。骨格を露出させた構造にして、外板を樹脂の着せ替え部品にする。買ったあとで外装のデザインを丸ごと変えられるという発想は、少量生産のスポーツカーが生き残るための答えでもありました。
2019年のLA400A、コペン GR SPORTはトヨタのGRブランドが仕立てた特別な一台です。ボディの締結を増やして剛性を上げ、専用のサスペンションとステアリングで走りの芯を通す。軽自動車でも、詰めれば詰めるだけ変わるという実例になりました。
L880KからLA400Aまで。コペンの歴史は、いちばん制約の多い規格で「趣味の車」を作り続けるとどうなるかの記録です。



